2010/12/18

social entrepreneur





social entrepreneurshipという言葉で伝えたいこと。


彼等は世界を変えるんだということ。
救われない人を救ってしまうんだということ。
1人の人間をどん底から這い上がらせてしまうんだということ。


問題を解決しちゃうんだ。
今までどんな企業も、政府も、解決できなかった問題がある。
そんな問題を、機会を見つけて、解決する。


それは、NGOやNPOなんかと一緒かもしれない。
でも、違うところがある。
お金を稼ぐんだ。
ということは、お金を稼ぐ限り、問題が完全に解決されるまで永遠に存続し続ける。


じゃあ普通の企業とどう違うんだ。
おれもちょっと曖昧なとこがあるけど、ちょっと考えてみたい。


例えば、グラミンダノン。
従来の企業ならば、大きな工場を建てて、原料を大量に仕入れて、ロジスティクスも効率よくして、コストを下げる。
でも、ダノンは、毎日ミルク売りからミルクを買い、ディストリビューターを使って売る。
もちろん、グローサリーショップに置けばいいし、実際に置いてもいる。
でも、ミルク売りから毎日ミルクを買って、ディストリビューターにヨーグルトを売ってもらうことで、彼等ローカルの市民は収入を得ることができる。
お金の回り方が違うんだ。


でも、ちょっと待って。
お金の回り方を考えてみる。
従来の企業のお金の回り方は、製造→販売→利益→拡大→more雇用
そしてダノンは、製造(ミルクコスト)→販売(ディストリビューターコスト)→less利益(-ミルク+ディストリビューター)→less拡大→less雇用
こんな図式になるのかな。
これってどうなんだろ。本末転倒になってないだろうか。
ちょっと、この点は改善の余地ありかと思う。


やっぱり、ここからおれがsocial businessについて思うのは、social entrepreneurの機会や目的は世界を変えること、誰かを助けることになる。でもsocial entrepreneurもentrepreneurに変わりなくて、なんとかしてビジネスモデルを作らないといけない。やっぱり利益を挙げないと、人を助け続けることができないんだ。socialの部分に重きを置きすぎるんじゃなくて、entrepreneur、つまりビジネスがベースになってないと成功は難しいんだと思う。
だからおれはsocial entrepreneurは、正義の実行という目的持ったbusiness entrepreneurなんだと定義づけたい。


だから、おれの中でsocial entrepreneurとentrepreneurにあまり大きな違いを設けてない。なぜなら、entrepreneurがビジネスとして成功するということは、そのサービスに対してお金を払う人がいるからであって、お金を払うってことは、そのサービスから恩恵を受けてるってことになる。
ということは誰かに対して恩恵を与えてるんだから、それって正義とほとんど同義になっちゃうケースが多い。


で、ここで大事なことは、サービスとお金の関係。
social entrepreneurがsocialと呼ばれる所以はサービスがsocialな問題を解決するからであって、なんでその問題が今まで解決されてこなかったかというと、その問題を解決したところでお金にならないから。
ここがsocial entrepreneurの味噌なんだと思う。


それを解決してもお金にならないけど、誰かがそのために苦しんでる問題。
この問題を解決して、かつ、お金を得る。
そんなプランを作ること。
それが一番難しいところであって、一番エキサイティングなとこなんだと思う。




だから、結局、social entrepreneurっていう言葉でおれが伝えたいことは、






「世界を良くしたい」
っていう思いを持って、ビジネスモデルをひねり出そうぜ、っていうこと。