2010/12/22

これもまた人生







今、風邪を引いてちょっと苦しんでます。




おととい9度近くあって、昨日は8度ぐらいまでさがって、今日はもう治ってるだろうと踏んで外界に出ては見たものの、やっぱりしんどいです。


体がだるくてだるくて、なんか筋肉減ったなーって感じです。


今回は本当に風邪を引くタイミングは最悪で、仮に神様がいるとすれば、一体なんてことしてくれるんですか、と問いつめたい。そんな心境です。


というのも、熱が出た当日は、僕が一番好きな授業の最後の講義で、自分のグループのプレゼンもありました。
50%以上は僕が作ったプレゼンだったので、やる気満々、授業のトピック自体もsocial entrepreneurということですごくワクワク、そして優秀な学生と議論できる最後のチャンスということでかなりエキサイトしてたわけです。
それが、まさか、熱が出て行けないだなんて。


しかもそれに追い打ちをかけるように、その夜は僕が主催した、日本×スウェーデンパーティーで、寿司を振る舞う予定だったんです。
その次の日にベルギーを発つ友達もいて、その友達のお別れパーティーでもあったんです。
でも、それも熱のためキャンセル。


そしてだめ押しに、モロッコ旅行行けず。
航空券とはさよならしました。
また航空券買わないと。




もう出る言葉は一言。




「なんで?」




なんでこんなに精神的、肉体的につらい思いをしないといけないのか?


でも僕がこんな思いをしてる間に、方やすごく幸せな思いをしている人がいる。




誕生日を迎えた人。好きな人と一緒にいる人。好きなものをたらふく食べてるひと。夢を叶えた人。




同時に、僕と同じように、いや僕以上につらい思いをしてる人もいっぱいいる。
大切な誰かを失った人。大病を抱え入院してる人。夢半ば挫折してしまった人。




僕はこれに対しては、悲観的になるわけでもなく、何か分析しようとするわけでもなく、ただ、「これが人生」というしかない。
「語り得ないものには沈黙するしかない」とヴィトゲンシュタインが言ったように。


不幸なことが起こったとしても、決して塞ぎ込んだりせずに、「これもまた人生。今回は一本とられた。」と笑いとばすようにしてる。


そしてさらに、「神様、僕に何が言いたいんですか」と問いかけもする。もちろんキリストみたいな神様を信じてるわけじゃないけど、「なにか大きなもの」の中にいて、その流れには逆らえないんだと都合よく考えて、納得する。手塚治虫の火の鳥の考え方なんか似てるかもしれない。




僕は、宇宙、世界、という1つのおっきなゲームの中の1人の登場人物だ。
で、僕の中で、その「1人の登場人物」は同時に僕の「主人公」でもある。
そしてこの世界ゲームでは本当に僕の知り得ないレベルで、色んなことが起こり、それがいろんなことに作用して、僕に影響を及ぼす。
だから予期せぬ不幸なこと、幸せなことがいっぱい起こるし、だからこそ、このゲームは面白い。だって、予期できないんだから。


「この予期できないこと」に直面したときに、どう感じ、どう振る舞うか。
たったそれだけで、僕のゲームは全然違う風なテイストに仕上がる。




もちろん、どうこのリスクを回避できたか、なんて分析して、次に活かす。
でも、不幸に直面したときの基本的なスタンスは変わらない。








「これもまた人生。」