世界とは、起きている事全てのことである。
Ludwig Wittgenstein ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン
ヴィトゲンシュタイン、私が最も好きな哲学者の一人です。
この人は本当に気が狂っているというか、天才だと思います。
かの有名な経済学者ケインズも彼の友人で、ケインズはヴィトゲンシュタインに対して
友情と尊敬の念を終生に渡って抱き続けたというから驚きです。
そんなヴィトゲンシュタインは当時最も有名な哲学者であり、
cambridge大学で教鞭をとっていたラッセルを訪ねます。
『ラッセル自叙伝』より。
彼は、毎晩のように深夜、私に会いにやってきて、興奮しているが何も言わず、野獣のように、3時間、部屋の中を行ったり来たりした。私は彼にもう就寝する時間だと言いたくなかった。というのは、私のそばを離れると、彼は'自殺'するかもしれないと、私にも彼にも、思われたからである。トリニティ・カレッジに来てからの最初の学期の終わりに、彼は私のところにやって来てこう言った。「あなたは、私のことをまったくの'馬鹿'だと考えていますか?」 私は答えた。「どうしてあなたはそのようなことを知りたがるのですか?」 彼は答えた。「もしそうだとしたら、私は飛行士になります。もしそうでなかったら哲学者になります。」 そこで私は彼にこう言った。「そうですねえ、あなたがまったくの馬鹿かどうか、私にはわかりません。しかし、もしあなたが休暇中に、あなたが興味を持つ哲学上の問題について論文を書いてくれたら、それを読み、あなたが馬鹿かどうかをあなたに言いましょう。」 彼はその通りにした。そしてその論文を次の学期の初めに私のところにもって来た。私はその'最初の一文'を読むや否や彼が'天才'であることを確信するにいたった。そして、彼はどんなことがあっても飛行士になるべきではないと納得させた。
その最初の一文が最初に引用した一文です。
そんな彼の禍々しさを象徴するのが彼の顔。
これこそ天才、と呼びたい。
なぜヴィトゲンシュタインの話をするかと言うと、
彼の出身大学、cambridge大学に行って来ました。
ダーウィンやチャップリン、ケインズといった有名人を多数輩出している、
かの有名な大学です。
そんなCambridge大学は、他の大学とはちょっとシステムが異なっていて、
31のカレッジから構成されています。
これがそのカレッジ。
かつてはそれぞれのカレッジで教師と学生が寝食を共にしてきたという話です。
今では、その風習はなくなったものの、
それぞれのカレッジはそれぞれの資産と安定収入を元に独立を守っています。
つまり一つ一つのカレッジが一つの大学のような機能を持ちながら、
一つの大きなcambridge大学として存在しています。
学生同士、学生と教授の距離が近いという点で、
私にとっては正直すごく魅力的なシステムです。
これはかの有名なトリニティカレッジ
ヴィトゲンシュタインとラッセルが所属していたカレッジです。
これまた有名なキングスカレッジ。
ケインズが資産を管理、運用していました。
これはcambridgeの中の市場
日本料理レストラン。
harvardにもありました
あと謎な張り紙
なかなか綺麗な大学だったと思いますが、
とりあえずLondonから1時間と少し遠かったのが難点。
あと、率直な感想ですが、
死ぬ程寒かった
4時になんと霧がでてきて、もうあたりは暗くなってました
もう寒すぎて、大学が綺麗とか歴史とかどうでもよかった笑
とりあえず家に帰りたかった笑
というなんとももったいないことをしました。
ちなみにoxfordも割りかしlondonから遠いということで、
oxfordには行きませんでした。
とりあえず、イギリスの寒さを知れたのでよかったです。
イギリス留学という選択肢はなくなりました笑
以上イギリス旅行cambridge編!