2010/07/19

one day village trip



今日は、ダッカ地区内のvillageに行ってきました。

まず、目的地に向かう途中にあるBasan Gazapur Branch Officeを訪問しました。
4667人のborrowerがいて、95centreがあるとのこと。

今貸し出しているお金の総額が約100million dollarsで、内訳が、basic loan 48millionbusiness loan 57millioneducation loan 7millionとなってます。
単純計算で、一人につき239dollars(21500)借りてることになります。


平均値か、それよりも少し少ないと思います。(メモが合っていることを願います。正直、付き添ってくれたスタッフの英語の訛りがあまりに強くみんな理解できませんでした笑)





ここで気になったことが、一つ。


ここは、industry地区らしく、工場系のborrowerが多く、そのためbusiness loanが多いらしいんです。




彼等は工場を持てば比較的安定してまとまった収入を得るようになるわけで、やがて担保となるような資産ももつことになります。




これはほんとに成功例で、これこそ貧困から抜け出すってことなんですが、彼等はそんな状態になっても金利のばか高いgrameen bankからお金を借りるというらしいんです。



それってどうなんでしょう?grameen側は、蓄積された信頼があれば金利なんて関係ないとか言うけど、それって全然borrowerのためになってなくて、ただgrameenが甘い蜜を吸ってるだけのように思えます。




分かりやすく日本の例でいくと、まず、ホームレスや極端に貧乏な人は、担保がないから地銀や都市銀行からお金を借りられません。


だから、金利の高いア○ムみたいな消費者金融でお金を借りて、ビジネスを始めます。


そしてビジネスが軌道に乗り始め、地銀や都市銀からお金を借りるようになり、一般的なビジネスマンとなることができるのに、未だにばかみたいにア○ムからお金を借り続けてる、っていう状態です。(グラミンは元本が金利を上回ることはないから、消費者金融とは実際には結構違うんですが)






最も、grameen側のもう一つの言い分として、commercial bankは事務手続きが煩雑で読み書きができないgrameenborrowerが借り入れを行うことができないとか、審査が厳しく、中流階級以上じゃないと貸してくれないというものがあるんですけど、そのあたりの真偽はわからないんで、情報を集めてみようかと思います。





そんなこんなで、ダッカから車で1時間程のvillageに到着しました。
まずはborrowerの集まるcentre meetingに参加してきました。
イタリア人の友人が混ざってますが

おもしろいのが、centre長の1、2、3のかけ声のもと、起立、敬礼、着席、をみんながすることです。

比較的厳しかった中学を思い出します。


ろくでもない人間が集まる中学だったので、やたらと怒られながら規律を叩き込まれました。(真夏の組体操と部活は地獄だった。)

  そのおかげで何でも割と我慢できる人間になったんだなと自覚してます。


ぼくはこの「規律」ってのが日本の成長を支えたし、バングラデシュの成長の鍵になると思っていて、それを実行しているgrameen bankはさすがだな、と思わされました。


というよりも、自分の仮説が少し確信に変わったのがうれしかっただけです。





とにかく、grameen bankborrowerにいろんなルールを叩き込みます。


きれいな衛生状況を保つとか、子供を学校に行かせるとか、本当に基本的なことです。


この基本的かつ重要、そして今まで守られてこなかったルールをborrowerに守らせることである程度borrowerの家族の基本的人権は守られている気もします。


その点、grameen bankは教育や衛生管理という機能も合わせ持っているんだと思います。








さて、始まりの儀式も終わると、borrowerの方々が何のためにいくらお金を借りているのか一人ずつ話し手くれました。


今回は24人だったのですが、milk cowという答えが一番多く、10人、続いて家を借りるとか家の修理が5人、雑貨屋が6人、ガラスショップが1人、家具屋が1人、卵用の鳥が1人という状態でした。



ここで一つ考えたのが、同じビジネスをする人同士で会社を作って分業制にすればリスクも軽減できるしコストも押さえられるし、効率もアップするんじゃないのかな?ってことです。



でも、これにはすごい問題があって、基本的にみんな家族経営であり、コミュニティの仲間関係がすごく重要視されていることなんです。

効率とかよりも、やっぱり人間関係の方が大事みたいです。


村の中だけだとあまり競合もしてないみたいですし。


今これでうまくいってるんだから、新たな犠牲を産んでこれ以上を求めるのは得策じゃないのかなぁ、とすこし悩んでます。







でも、もしみんなで一つの大きなビジネスにすることができれば、それを都市に輸出してまとまったお金が産まれるんだから村にとってはすごくプラスになるんじゃないのかなぁって思います。



これについてはちょっと大きなテーマとしてこれからも考えておきます。





その後、お互いに質疑応答に移ったのですが、受ける質問の大半が「家族は何人だ?」「結婚はしてるのか?」「兄弟は何をしてるんだ?」という家族に関する質問ばかり。


何とも生産性のない質疑応答でした(相手からすれば生産性あったのかも)。 


家族が大事な文化だからなのかなぁと友達と不思議がりながら話しました。









そうしてmeetingは終わり、borrowerの方の家におじゃましたり、学校を見学したりしました。



やっぱり小学生はどの国も一緒ですね。

ほんとに何にも考えてないバカばっかりで、ほんとにカワイイです。

一人泣かしちゃいましたが、すごく楽しかったです。



こうしてながーーーいone day village tripは終わりました。
帰りのバスはもちろんみんな爆睡でした。