2010/07/20

ホテルと友達


グラミン銀行のインターン生は、基本的にグラミン銀行と提携してるホテルgrand prince hotel通称グラプリ(http://www.grandprince-dhaka.com/)で宿泊します。




だいたい一泊50ドルの三ツ星ホテルなんですけど、グラミンインターン生は何と半額以下の12ドルで宿泊できるんです。


で、ここの宿泊客の実に80%がインターン生という。


ほぼインターン生かスタッフしか見ません。


たまにバングラ人の宿泊客を見ますが、いかにも金持ちって感じがします。


ま、立地が都心から40分と少し離れたところにあるので、どんな人が泊まっているのか少し謎ですが。





このホテル、ロビーではネットが使えるし、屋上にはデッキがあって、プールもジムもついてるという、とてもバングラデシュに来たとは思えないようなホテルなんです。
毎晩みんなで語り合った屋上
緑色なのは・・・気にしない





屋上にはほぼ毎日友達がいて、太陽を浴びながら本を読んだり、夜遅くまで酒を飲んだり、真夜中にプールに入ったり、ほんとに楽しいホテルになってます。





レストランは、中華料理、タイ料理、バングラデシュ料理が中心で、少しイタリアンやジャンクフードがあります。


価格は100タカ〜600タカ(150円〜900)と三ツ星ホテルだけあって割高です。


注意しないといけないのは、一つ一つの料理の量が基本的に2〜3人前なんです。


だから、友人と一緒に来てシェアするのが吉です。


基本的に僕たちは5〜10人で固まって来て、みんなで色んなものを注文してシェアして、割り勘にしてました。


人数によりますが、大体300タカ(450)くらいだと思います。



味に関しては、まぁ普通です。


「theアジア料理」って感じですが、辛さはおそらく控えてあります。


僕はあんまりアジア料理が好きじゃないので、できるだけ日本食に近いものを食べてましたが、友人の欧米人達の舌にはあわないらしく、歩いて10分のところに欧米のレストランがあるのでそこにしょっちゅういってました。





実際にホテルでインターン生を見て驚いたのですが、ほとんどのインターン生が欧米人ということです。


たぶん全体で見ると80%以上。


ぼくと同じ日にインターンを始めた人は18人で、内訳は
イギリス3人、オーストリア3人、中国3人、アメリカ2人、バングラデシュ2人、フランス2人、イタリア1人、ボリビア1人、日本1人(ぼく)
ぼくの同期でも3分の2が欧米人です。





日本人は、ぼくを含めて全体で大体3、4人。


意外に少ないんです。


日本人がいっぱいるだろうなと予想してたので、すごく意外でした。


あと、勉強熱心な韓国人が全くいないのも意外。
未だに1人も見てません。






やっぱり日本人の海外進出って遅れてるんだなぁと感じさせられました。







欧米人で意外に多かったのが、旅行感覚で来てる人が多いということ。


もちろんマイクロファイナンスやグラミン銀行に興味はあるのですが、大学のホリデイをアジアの国で過ごしたいから来た、という人が多いです。
なので、インターンは適当にやっておいて、週末に1泊の国内旅行に出かける、という人が多いです。


がっつり途上国開発に興味がある私からしたらちょっと拍子抜けした感がありました。




ま、こんな感じで一応うまくやってます!








2010/07/19

ヨーロッパ人と日本人




インターンは基本的にヨーロッパ人の友人に囲まれながら活動しています。
ホテルも同じなので、いつも一緒にご飯を食べたり、出かけたり、夜は毎日のように屋上で話をしてます。
そこで、色々発見があったので、今日はヨーロッパ人について書いてみようかと思います。




1 アジア大好き

すごく感じるのが、彼らは日本やアジアにすごく興味があること。

教育制度や経済、戦争のことから空手や女の子についてまで。


始めは気を使って聞いてくれているのだろうと思っていたら、どうやら本当に興味があるらしく、僕なんかよりもよっぽど日本について詳しいし、旅行もしてるんです。

なんなら僕が一番アジアのことを知ってなくて、一番旅行もしてないくらい。





人気なのがタイ、中国、インドであとはマレーシアやネパール、インドネシア等ほんとにいろんな国を旅行してます、彼ら。







でもおもしろいことに、ほとんどの人が日本には来たことがないんです。

なんで?って聞くと、みんな口をそろえて








「高いから」







「日本は自分たちとは異なる独自の文化だからすごく興味があるんだけど、やっぱり日本に行く金額で東南アジアを3カ国くらいまわれちゃうとねー」







ごもっともです。







日本だと多くの部分がヨーロッパに似てるから、東南アジアのような文化があまりのも違う国の方が楽しいと思います。





でも、そうやって興味をもってもらうのはうれしいんだけど、僕の日本に対する意見や知識があまりにも乏しく、すこし残念な気分になりました。



「何年に日本のGDPがさがってるんだけど、あれなんでなの?」
とか
「東京、大阪の人口と日本の一年間の自殺者数ってどれくらいなの?」
などは、知識不足で答えられなかったり、


「日本の終身雇用制とか財閥とかどう思う?」「第二次世界大戦で日本はどう行動すべきだったと思う?」


等と意見を求められるも、うまく答えられなかったりしました。



とりあえずwiki様に基本的な項目を教えてもらって、覚えておこうと思います。








2 案外怖がり?



彼ら旅行大好きと言いましたが、アフリカにはあんまり行きません。


なぜかというと「危ないから。」





彼ら結構怖がりな所があって、バングラデシュでも、屋台の食べ物絶対食べません。


あと、手で食べようとする人も少ないし、すごく潔癖な人が多いな、という印象をうけます。








3 友達大好き



彼ら、本当に集団行動を好みます。

基本的に一人で行動しません。


バックパック旅行によく行くよ、という友人達に「1人でいったの?」と聞くと、


「1人?友達とに決まってるじゃん!」
という答えがしばしば。


2、3人で行くケースが多いみたいです。




「2、3人だとなかなか現地の人と仲良くなれないんじゃない?」と聞くと、


「なんで仲良くなる必要があるの?友達とワイワイ旅行できたらいいじゃん。」という。




それはバングラデシュでも感じられます。


彼ら絶対に一人で行動しません。




どこか行きたいところがあれば、まず一緒に行きたい人を募ります。


すると、10人くらい集まっちゃって、結局友達としゃべった思い出しか残ってないみたいな感じです。







僕は、もちろん友達といく旅行も好きだけど、やっぱり一人の旅行が好きです。


移動中は本当に目的地に着かなかったらどうしよう、という一人ならではの不安感の中、初めてみる景色や、隣に座った人との会話を楽しみます。







この「全てが未知」「一人で何とかしないといけない」という世界がスリルやハプニング、縁、に満ちていて本当に楽しいんだと思います。




ここまでダラダラ書いてきましたが、とりあえずヨーロッパ人相手だと、スシとカラテとワサビって言っとけば彼ら喜ぶんで大丈夫です笑









one day village trip



今日は、ダッカ地区内のvillageに行ってきました。

まず、目的地に向かう途中にあるBasan Gazapur Branch Officeを訪問しました。
4667人のborrowerがいて、95centreがあるとのこと。

今貸し出しているお金の総額が約100million dollarsで、内訳が、basic loan 48millionbusiness loan 57millioneducation loan 7millionとなってます。
単純計算で、一人につき239dollars(21500)借りてることになります。


平均値か、それよりも少し少ないと思います。(メモが合っていることを願います。正直、付き添ってくれたスタッフの英語の訛りがあまりに強くみんな理解できませんでした笑)





ここで気になったことが、一つ。


ここは、industry地区らしく、工場系のborrowerが多く、そのためbusiness loanが多いらしいんです。




彼等は工場を持てば比較的安定してまとまった収入を得るようになるわけで、やがて担保となるような資産ももつことになります。




これはほんとに成功例で、これこそ貧困から抜け出すってことなんですが、彼等はそんな状態になっても金利のばか高いgrameen bankからお金を借りるというらしいんです。



それってどうなんでしょう?grameen側は、蓄積された信頼があれば金利なんて関係ないとか言うけど、それって全然borrowerのためになってなくて、ただgrameenが甘い蜜を吸ってるだけのように思えます。




分かりやすく日本の例でいくと、まず、ホームレスや極端に貧乏な人は、担保がないから地銀や都市銀行からお金を借りられません。


だから、金利の高いア○ムみたいな消費者金融でお金を借りて、ビジネスを始めます。


そしてビジネスが軌道に乗り始め、地銀や都市銀からお金を借りるようになり、一般的なビジネスマンとなることができるのに、未だにばかみたいにア○ムからお金を借り続けてる、っていう状態です。(グラミンは元本が金利を上回ることはないから、消費者金融とは実際には結構違うんですが)






最も、grameen側のもう一つの言い分として、commercial bankは事務手続きが煩雑で読み書きができないgrameenborrowerが借り入れを行うことができないとか、審査が厳しく、中流階級以上じゃないと貸してくれないというものがあるんですけど、そのあたりの真偽はわからないんで、情報を集めてみようかと思います。





そんなこんなで、ダッカから車で1時間程のvillageに到着しました。
まずはborrowerの集まるcentre meetingに参加してきました。
イタリア人の友人が混ざってますが

おもしろいのが、centre長の1、2、3のかけ声のもと、起立、敬礼、着席、をみんながすることです。

比較的厳しかった中学を思い出します。


ろくでもない人間が集まる中学だったので、やたらと怒られながら規律を叩き込まれました。(真夏の組体操と部活は地獄だった。)

  そのおかげで何でも割と我慢できる人間になったんだなと自覚してます。


ぼくはこの「規律」ってのが日本の成長を支えたし、バングラデシュの成長の鍵になると思っていて、それを実行しているgrameen bankはさすがだな、と思わされました。


というよりも、自分の仮説が少し確信に変わったのがうれしかっただけです。





とにかく、grameen bankborrowerにいろんなルールを叩き込みます。


きれいな衛生状況を保つとか、子供を学校に行かせるとか、本当に基本的なことです。


この基本的かつ重要、そして今まで守られてこなかったルールをborrowerに守らせることである程度borrowerの家族の基本的人権は守られている気もします。


その点、grameen bankは教育や衛生管理という機能も合わせ持っているんだと思います。








さて、始まりの儀式も終わると、borrowerの方々が何のためにいくらお金を借りているのか一人ずつ話し手くれました。


今回は24人だったのですが、milk cowという答えが一番多く、10人、続いて家を借りるとか家の修理が5人、雑貨屋が6人、ガラスショップが1人、家具屋が1人、卵用の鳥が1人という状態でした。



ここで一つ考えたのが、同じビジネスをする人同士で会社を作って分業制にすればリスクも軽減できるしコストも押さえられるし、効率もアップするんじゃないのかな?ってことです。



でも、これにはすごい問題があって、基本的にみんな家族経営であり、コミュニティの仲間関係がすごく重要視されていることなんです。

効率とかよりも、やっぱり人間関係の方が大事みたいです。


村の中だけだとあまり競合もしてないみたいですし。


今これでうまくいってるんだから、新たな犠牲を産んでこれ以上を求めるのは得策じゃないのかなぁ、とすこし悩んでます。







でも、もしみんなで一つの大きなビジネスにすることができれば、それを都市に輸出してまとまったお金が産まれるんだから村にとってはすごくプラスになるんじゃないのかなぁって思います。



これについてはちょっと大きなテーマとしてこれからも考えておきます。





その後、お互いに質疑応答に移ったのですが、受ける質問の大半が「家族は何人だ?」「結婚はしてるのか?」「兄弟は何をしてるんだ?」という家族に関する質問ばかり。


何とも生産性のない質疑応答でした(相手からすれば生産性あったのかも)。 


家族が大事な文化だからなのかなぁと友達と不思議がりながら話しました。









そうしてmeetingは終わり、borrowerの方の家におじゃましたり、学校を見学したりしました。



やっぱり小学生はどの国も一緒ですね。

ほんとに何にも考えてないバカばっかりで、ほんとにカワイイです。

一人泣かしちゃいましたが、すごく楽しかったです。



こうしてながーーーいone day village tripは終わりました。
帰りのバスはもちろんみんな爆睡でした。









2010/07/18

あつよしとの出会い、そして絵図

インターン2日目は、 General Managerやいろんな人の話をひたすら聞くという、死ぬ程退屈なインターンでした。
3時頃終わり、その後みんなで昼食をとり、いつものように屋上でだらだらしてました。








でも、あつよしと出会って色々考えたんで、いい一日だったということします。





あつよしは、2年前?にインターンを経験してから、日本の学生をグラミンインターンに派遣する団体GCMP(http://www.gcm-p.com/)を作り、今はグラミンで一つプロジェクトを持ってます。





そのプロジェクトはなかなかおもしろくて、東新予備校のサテライト授業のモデルをバングラの村に導入しようとするもの。

いい大学に進学したいけど、教師、教材、お金が不足してる高校生にもってこいのシステムで、
これが広まれば教育格差を縮めることができる、ほんとに画期的なプロジェクトだなぁと思います。


彼に、ぼくの考えなんかを少し話したんですけど、彼もやっぱり、「日本人がどこまでバングラの開発に関わるべきか」考えたりしてたみたいで、「いつかここから日本人がいなくならないとダメなんだよなぁ」って言ってました。





やっぱりバングラみたいな国って全体的にきちんと教育を受けた人が少ないから、にっちもさっちもいってないところがあって、教育をよくしたいって思いはすごくあります。

でも、なんで教育を受けれてない人がいるかって言うと、やっぱり親が子供にいい教育を受けさせてやるほどの所得がないからだと思うんですよね。


奨学金とかいう手段もあるんですが、やっぱり、国民全体の所得を上げることが一番かと。










バングラ発の大きな会社がいっぱい出てこれば、多くの人間の所得が増え、その子供達は教育を受けられる。


さらに大きな会社は国に税金を納めるし、消費の増加によって消費税も増える。そうやって国の歳入が増えれば、教育や福祉にお金をかけられる。


また、会社が一種の大人の教育機関のような働きをするから、多くの人間が啓蒙され、政治にも影響していくと思う。










で、どうやってその大きな会社達を作るのって話ですが、そこにボトルネックがあって、そこに携われればなぁって思ってるわけです。


というのもバングラは、日用品から車、電化製品まで、ほとんど全てが外資です。これをなんとか技術を盗んで内資の会社を作る。
それだけで劇的に変わると思うんです。その会社が輸出するようにでもなれば、どんどん国は豊かになっていきます。






ここで、ぼくに何ができるのか?って話になるんですけど、それが果たして起業なのか、金融なのか、コンサルなのか、インフラ整備なのか、未だに謎のままです。


夢物語のようなほんとに抽象的な話しかできてませんが、インターンが終わるころには、もう少し具体的な絵図が描けるようになっていることを願います。




日本でもなじみの外資メーカーのシャンプーがずらり。









グラミンインターン初日

いよいよインターンが始まります!!





11時にグラミン銀行のヘッドオフィスに集合とのこと。






いってみると、なんとまぁオフィスが大きいこと。


警備員までいちゃいました。


グラミン銀行(http://www.grameen.com/)は、日本の財閥みたいで、いろんなグループ会社を持ってます。




Grameen Family

最近有名なグラミンフォンやグラミンダノンをはじめ、服の会社やエネルギー会社、病院、ファンドなんかも持っちゃってます。




そんなグラミン銀行は、貧困層にお金を貸すことが主な業務です。


通常銀行からお金を借りるときは、担保が必要だったりするんですけど、貧困層は担保もなければ、読み書きもできないため、銀行からお金を借りることができません。




つまり、貧困から抜け出そうと思って自分で事業を始めようとしても、資金がありません。仮に高利貸しからお金を借りても、高利貸しにいいように使われて貧困から抜け出すようなことはできませんでした。



そこで、グラミン銀行は、そんな貧困層にお金を貸して、彼等が貧困から抜け出せる手助けをしたんです。

どうやったのかというと、女性に5人組を作らせて、5人の連帯責任を担保の代わりとして機能させ、お金を貸すことにしたんです。

村の人間関係はやはり強固なものですし、貧困から抜け出す唯一のチャンスでもあるので、みんなきちんと働いて、お金を返すんです。


このビジネスは、瞬く間に広まり、今では約800万人が利用しており、2500もの支店を持ち、8万もの村をカバーしています。

最近では、銀行で安定的に稼ぎながら、このネットワークを活かして色んなビジネスに手を出して稼いで行く、という新たなビジネスモデルを構築しようとしています。

結構稼いでるみたいですよ。







そんな話はさておき、インターン初日ですが、ひたすらグラミン銀行についてのビデオを6本くらい見せられました。どれもほとんど同じ内容で、みんな退屈してました。

それで見終われば解散。
ん?って感じの初日でした。



3時には終わったので、みんなで昼ご飯を食べて、屋上でひたすら話してました。
今日はオーストリア人がduty freeで買ってきたお酒付きで、結構楽しく過ごしました。
ただ、みんなの英語についていけてませんが苦笑

2010/07/17

バングラ初日にして色々やりました的な

さて、無事ホテルに到着したわけですが、ロビーにインターン生らしき人々がちらほら。
少し話してみると、みんな昨日今日ホテルに着いた人ばかり。



中国人のshaw、オーストリア人のraimondtheolucas、フランス人のlola(かわいい)
彼らがold dhakaとか言うところに今から行くというから、lolaと仲良くなれるかな、と思いながら、ついて行きました。



あまりに急展開だったので、何の情報もなく一時間CNGとかいう原付?車?俗に言うトゥクトゥクに乗って行ったんですけど、どうやらボートに乗って川下りをするらしいのです。
CNG。狭くてボロいです。





すると、1人につき100タカ(150)で案内をするというガイドが出て来たので、安いし彼にガイドを頼むことになりました。
ただ、この川めちゃくちゃ汚いんですwww
左から、raimond,theo,lucas,guide,lola





で、そんな川にtheoが飛び込みました。
おれも!って思ったけど、溺れたら怖いからやめときました
恥ずかしながらぼく、あんまり泳げないんですwww


ちなみにtheoはこの2日後謎の嘔吐と下痢で2日間寝込みました





その後、ガイドは造船所に連れてってくれて、さらにはガイドの家にまで連れてってくれました。集合住宅地で、まじでちっちゃい家が狭い土地にひしめきあってました。
ここで見えてるだけで3、4軒家がある



そこで、すごく印象的だったことが2つありました。

1つ目が、そこら中にブラジルとアルゼンチンの国旗が掲げられてたり、壁にペイントしてあったりすることです。
みんなそれぞれブラジル派かアルゼンチン派に分かれてワールドカップを応援するらしいんです。理由は強いからだとか。



だから、とりあえずI love BrazilとかI love Argentinaとか適当に言ってたらみんな喜びます。
結構みんな単純です。



2つ目が、通りすがりの子供達がみんな握手を求めてくること。
まるでスターにでもなったのかと思います。
まじで。
普段誰からも相手にされない人はバングラにいけばいいと思う笑

たまに「chocolate!」と叫ぶ子がいて、やっぱり今のバングラって戦後の日本と似た状態にあるのかなぁって思いました。





そうして、ガイドの家に案内されたんですが、大体六畳くらいの部屋にベット、ミシン、テレビ、食器だけが置かれた家でした。

ベットはダブルくらいの大きさのベット一つに家族4人で寝てるみたいです。


子供が大きくなったらどうするつもりなんですかね。


バングラの人は客を徹底的にもてなすらしく、まず紅茶をいれてくれました。

ただ、共同キッチンの衛生状況を見てたからみんな顔を見合わせて「これ大丈夫なん?」とアイコンタクト。

ま、もちろん全部飲みましたが。

なんともなかったので、沸騰させれば水はいけるみたいです。

それから何か食べ物を振る舞ってくれそうな気配がしたので、みんな一斉に立ち上がり、次に行こうとガイドに提案。
失礼な話ですよね。






その後、ヒンドゥー信仰者の町へ繰り出します。
一年に一度開かれるという祭りに遭遇したんですが、もう何百人って人が列作って歌いながら歩いてて、人多すぎるしうるさいしなんかもうわけがわかりませんでした。




てことで、結局5時間近く案内してもらいました。5時間も一緒にいると、ガイドとも結構仲良くなるもんで、最後にお金払うときも、感慨深いものがありました。



で、theoraimondがガイドの優しさに心打たれ、
「おれら100タカじゃ少ないからチップ入れて500タカ(750)出すわ」


と始めの値の5倍ものお金払ったんです。5倍ってwww

おれも
「まじでありがとう。ほんとに楽しめた。この100タカはおれの気持ち。受け取ってくれ」
って言いながら200タカ渡しました。
抱きしめられるかなぁ、と思ってたら、






「あいつらは500タカくれた。お前も500タカ払え」









えーーーーーーーーー??????











ちゃうやん?


自分らのサービスに感謝して言い値の2倍のチップ払ったやん?


プレゼントはされた方もした方もうれしいっていうあのパターンやん?







もうグダグダ怒るのも面倒だし、500タカ払いましたよ。


「そうだよね。仕事だもんね。」


と自分にいい聞かせながら、ものごっつ切ない気分になりました。






しかーし、






中国人のshawは怒りましたよ、ええ。





shaw「話が違うじゃないか!ぼくはお金がないんだ、100タカしか払わない!」


raimond「ちょっとしたお金やん?家まで連れてってもらったんやし、あれだけしてもらったら妥当やと思うよ」



shaw「君たちみたいにお金持ちじゃないんだよ!」









んーなんかあんまり聞きたくない口論でしたね。
自国の通貨が強い人と弱い人が出て来てしまうのってなんかほんと嫌ですね。




shawは、さすがに大人げないと思ったのか、結局500タカ払ってました。


ホテルに着くまで「全くいいビジネスだよ」とかぶつぶつ文句いってましたが。



ホテルに着いてからは、ホテルのレストランで中華料理を食べた後、屋上のプールに入って遊びました。


全く、何しに来たのやら笑
とりあえず、こんな感じでながーーーーいバングラデシュ初日は終わりましたとさ。












到着

バングラデシュという地に足を踏み入れた瞬間、異世界を感じさせられた。
温かく、体にまとわりつく空気。
息をすればその温かく重い空気は僕の体に侵入してくる。
少し息がし辛かった。
歩けばダラダラと汗が出てくるし、単純に不快だった。

その不快さに追い打ちをかけるのが、喧噪である。
とにかくクラクションと人の声がうるさい。
本当に元気な国である。

中でも一番異世界を感じさせられたのが、どでかい銃を持った大量の軍人である。あんなものを見せつけられたら誰でもビビる。
純粋に怖い。




必死に生きよう。






そう決意した。







2010/07/16

飛行機





国際キャッシュカードを忘れたことは、もうこれも人生だと忘れることにして、16時間という長いフライトを楽しむことにしました。




と言いたかったのですが、この飛行機、










液晶ついてないやん!!









あまりにすることがなかったので、ひたすらノートパソコンで海外ドラマのOC見ることにしました。





で、マレーシアで2回乗り換えました。
クアラルンプールの空港は結構大きく、店も多くて快適でした。











そこで、日本に留学してた二人のマレーシア人、韓国の航空会社でマーケティングをやってたあんまりかわいくない韓国人、めちゃくちゃカワイイオーストラリア人と仲良くなりました。
もうほんと癒されました。










で、やっとのことでダッカ行きの飛行機に乗ります。現地到着は深夜の1時。
あとはもうホテルに泊まって、インターンに備えるだけ。








うん、ホテルに泊まって・・・


















あ・・・ホテル予約してない・・・

















さすがに深夜にドでかいスーツケースをもってホテルを探すのもちょっと嫌。

ダッカ行きの飛行機に乗ると思われる日本人に片っ端から声をかけ、ホテル事情を聞くと、空港にホテルはない模様でした。

さらに彼らは一泊100ドル以上のホテルに泊まるとかいう話です。

日本ならまだしもさすがにバングラデシュでそんな価格のホテルには泊まりたくもありません。












「またやっちゃったよ・・・」


と途方に暮れていると、機内で、隣のバングラ人が話しかけて来ました。

特にすることもなかったので、しばらく彼と話していると、おれがバングラのvisaも持ってなければホテルも決まってないということを知って、ダッカに到着するや否やすぐにvisaとホテルの手配をしてくれたではありませんか!





まじで神様に見えました。










こうして無事にダッカに到着したのでした。












ということで、今日学んだ教訓:






「人生、なるようになる」